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さりとて、穴番号~お気楽・ブルースハーモニカ入門(6)

 2011-06-29
先に、はもにかのカバープレートに刻印されている1~10の穴番号は、
果たして何のためについているのか、という話を書きましたが、
さりとて、実際には、2番の穴を吸って、とか、3番をベンドして、
ということは考えるわけでありまして、その穴は何番なのかというのは、
厳然と問題になってくるのであります。


きのうの日記で書きました、「村の鍛冶屋」の演奏の件。

こういうケースでは多くの場合、「耳コピー」をするのですが、
今回は横着?をして、まず楽譜を入手。
しかし私は楽譜が読めないので、四苦八苦して、
その上で、はもにかの用のタブ譜をこしらえました。


妹尾式タブ譜



これは私の師匠の妹尾修一郎さんが考案した「妹尾式タブ譜」とよばれるもので、
横線の上段は吸う音、下が吹く音。
それをそれぞれ穴番号で表記して、あとは音符の長さなど。

五線譜が読めなくても、これなら用が足りるという画期的なものです。


それにしても、「村の鍛冶屋」。

こういうシンプルな曲ほど、実は難しいのです。



というか、10穴はもにかは、ごく単純な構造で、
一見(一聴)、難しいように見えて(聞こえて)、
実は、吹くか吸うか、その穴にとどまるか、右の穴にいくか、左にいくか、
それを吹くのか、吸うのか、ということの積み重ねです。

言葉は悪いかも知れませんが、


アホでもできる



楽器なのです。


ですから、どこで勝負しているかというと、一つ一つの音。


メロディーを解析して、どの穴を吹き吸いしているかというのは、
割と簡単に分かるものです。


その音を生かすか、殺すか。

「村の鍛冶屋」でいえば、例えば、
一生懸命な鍛冶屋さんの雰囲気が伝わるかどうか。


ここに「ハマる」と、抜けられなくなりますよ~


聴きまくりましょ~お気楽・ブルースハーモニカ入門(5)

 2011-06-23
8月にある「十穴祭」でどんな曲を演奏しようかとあれこれ考えるうち、
私自身がはもにかを始めてしばらくした頃(15年ほど前)にコピーしたまま、
実際にはステージでやったことのない曲を、
このさいやってみようかと考えました。

で、最近、原曲を繰り返し聴いているのですが、
かつて「コピーしたつもり」だったのが、
改めて聴いてみたところが、


「なんや!ぜんぜん、コピーできてへんやないか!」


と、愕然としたのであります。

どの穴を吸っているとか、どこでベンドをしているとかいうことより、
息遣いとか、音色とか、かつてはろくに聴けていなかったんだということです。


当ブログ経由で寄せられる質問に、
「どんな練習をしたらいいですか」
というものがあります。

一面識もない方から寄せられるこの種の質問に、
一言で答えるのは、なかなか難しいのです。

なんとなく分かるのは、「問い」の前提になっているのは、
吹いたり吸ったりとか、楽器そのものの練習ということでしょう。

しかし、何か既製の、こうすれば必ず上達する「練習メニュー」みたいなものが、
どこかにあるわけではありません。

なので、私の答え方は、いつも、こんな感じです。

「楽器の練習もさることながら、
 まずはいろんな、はもにかの演奏を
徹底的に聴きまくってみてはどうですか」


こんな返答をされると、質問者は困るでしょうねえ。


楽器=道具が使えるようになる方法について聞いているのに、
そのことにはまともに答えてくれなくて、
その道具を使ってできたもの=実際の演奏や音を、
まずはまあ、とにかく聴いておきなさいということですから。

そやけど、ですね。

例えば料理の話。

具体的な調理方法(包丁の使い方とか、どの鍋でどう加熱するとか)や、
はたまた詳細なレシピが目の前にあったとしても、
それだけで料理はできないと思いますのです。

自分自身が「きょうはこういうものを食べたい」というイメージがなければ、
料理という仕事そのものが始まらないし、
調理に必要な分量や時間が示されていても、
調理の結果でき上がるものが自分や家族にとって、
「美味しいかどうか」を判断するのは、作り手の「舌」でしょう。

料理も最初からうまくいくわけではなく、
作ったり、食べたりを繰り返す中で、「舌」を介して、
だんだんと磨かれ、力がついてくるものです。

音楽なら、まずは「耳」ですな。

なにより、自分で聴き取れて感動できるものが自分の中にないとしたら、
どうやってそれを再現したり、創造することができるんでしょうか。

冒頭に書いたコピーのエピソード。
「実はコピーできていなかった」ということが分かるくらいまでには、
私も、聴く力がようやくついてきたのかなと思ったりします。

と、理屈をこねてきましたけれど、

ともかく、ライブとかCDとかで、
「ああ、ハーモニカっていいな」とか、
「あんなふうに自分も吹きたいなあ」と憧れて、
この楽器をやろうと思ったはずですから、

「なんでハーモニカの音はこんなにいいんやろ」とか、
「どうしたら、こんな音が出せるんやろ」とか、
いろいろ考えながらも、まずは、はもにかの音を楽んで、聴きまくりましょ。


穴番号の“謎”~お気楽・ブルースハーモニカ入門(4)

 2011-06-18
さて、買い求めるなりして、とにかくブルースハーモニカを手に入れたとして、
さっそく口に当てて吹いたり吸ったりしてみるのもいいですが、
楽器そのものを、ちょっと観察してみましょう。

ほとんどの10穴ハーモニカには、
とりあえず上側(吹いて音が出る側)のカバープレートに、
数字がついています。


これは、ホーナー社のマリンバンドの場合。
金属プレスの一体加工でしょう。


マリンバンド穴番号



10穴はもにかは、吹き吸いすれば音の出る穴が10個あるので、「10穴」。
その10個の穴に対応して1~10までの番号が振ってあるわけです。


「謎」というと大げさかも知れませんが、
私が、この楽器を始めた当時から、ずっと不思議に思っているのは、
この番号は、一体なんのために付けてあるのかということ。


はもにかを吹き吸いしようと唇に当ててしまえば、
この穴番号は吹き吸いしている自分からは見えないからです。

教則本などでは、曲の楽譜(五線譜)には、音符に対応して、
穴番号(とその吹き吸い)がつけてあることがほとんどですが、
練習や演奏のさいに、その都度、楽譜で1番とあるから番号を確認して1番を吹くとか、
やっているわけではありません。


練習を繰り返すうちに、いつの間にか口が覚えていて、
「ここを吹けば4番」とか「Cの音」とか「ド」だとか、
何も考えずにやっているわけです。

だから、カバープレートの穴番号は、実際上、何の役にも立っていません。

また、歴史的にも、また今でも、
全盲のハーピストが活躍していますし。


仮に穴が2659個もあって、どの番号か明示する必要があるとかなら別ですが、
この楽器の穴は、たかが10個。すぐ数えられますね。



なのに穴番号がついているのは、単にデザイン上のことなのか。
はたまた、現実には役に立たないことだから不用なのではなくて、
この数字の刻印は、それはそれとして、意味があるということなのか。


いっそ、製造過程でこの刻印なら刻印の手間を省いて、
はもにかの単価を下げてくれたらいいのに…などというセコいことを考えるのは私だけか??



いずれにせよ、この楽器と付き合っていくには、
自分がどの穴に息を通そうとしているかは、
身体(口や唇)で覚えていくしかない、ということです。


教則本の決定版~お気楽・ブルースハーモニカ入門(3)

 2011-06-17
「お気楽・ブルースハープ入門」の連載(3)のタイトルは、

「教則本の決定版」

でありますが、結論から言えば、


そういうものは、ない



というのが、私の考えです(これでは話が終わってしまいますが)。


練習していくという段になって、


「どんな教則本を使えばいいですか」


という質問が私に寄せられることがありますが、
「これ一つ」という答えは、なかなかしにくいものです。
穏健な答え方として、CDとか、模範演奏のついたのが、
ある種、手がかりにはなるということで、お勧めすることはありますが…。


著者に遠慮してのことではありません。

というのは、私自身、はもにかを始めたころから、
いろんな教則本や教則ビデオに、ほんとうにお世話になってきたからで、
その中から、「これがあれば、ほかは買わなくていい」といったことは、
なかなか決められないのが正直なところです。


一番最初にお世話になったのは、
松田幸一さんの「やさしいブルースハープ」という教材で、
当時、付属の音源は、カセットテープでした。

そのあと、松田さんの教則ビデオ、そして、妹尾隆一郎さんの教則ビデオ…
さらに、本屋で手に入る限りの教則本は、ほとんど買ったり、
一部は立ち読みしたりして、隅から隅まで読んできました。


わが家にある教則本類の一部


教則本の類




かといって、隅から隅まで練習し尽くしたわけでもありません。

そのときどきで、ピンとくることに取り組んだり、
教則本によっては、ブルースの有名曲(例えば、オリジナルのJukeとか)の楽譜が掲載されていたので、
「これいただき」と思ってそれだけで買ったり。

 ※私は楽譜は読めませんが、10穴はもにかの教則本には、
  たいてい、穴番号などが付けてあるので、それを見ました。



ともかく、買うか、立ち読みかは別として、
あなたが、「吹けるようになりたい」と惚れた10穴はもにかです。

その10穴はもにかについて書かれている書物や、教材があれば、
「どんな切り口ではもにかに迫っているのか」と、
手に取ったり、自分の目で見たり、耳で聞いたりしたくなりませんか?


教則本の書き手も、寄って、たかって、
この楽器の魅力を伝えようとしているはずです。

あなたが、この楽器を吹きこなしたいと願うならば、
何か一つでも、二つでも、それぞれの教則本から吸収できることがあるはずです。


またしても、自分が教室をやれば、生徒さんがいなくなってしまうような話ですが…




楽器の選択~「お気楽・ブルースハーモニカ入門」(2)

 2011-06-11
「お気楽・ブルースハーモニカ入門」の続きです。

その(1)で書いた、「息している人は、必ず吹けますよ」というのは、
受け取り手によっては馬鹿にしたような話に思われるかもしれませんが、
その真意というのは、この先の連載で、少しずつ明らかになるでしょう。

さて、ブルースハーモニカを演奏するには、まずは楽器が必要です。

現在、日本国内では国内外のメーカーから、
さまざまな機種が発売されています。

私がはもにかを始めたのは1995年のことですが、
当時と比べて、とくに21世紀に入って、各社が競うようにして、
いろんな新製品を世に送り出してきました。
他にも、入手ルートが限られますが、海外の老舗メーカーの製品もあります。
また、使っている人は少ないと思いますが、
さまざまな形態での、カスタムメイドもあります。

入手方法は楽器店の店頭で選ぶほか、
ネット通販もずい分と盛んなようです。

楽器店といっても、主要メーカーの主要キーを揃えているところから、
主だった2~3種しかないお店まで、さまざまです。
その点、ネットは、機種を揃えている楽器店がなくても、
自由に選ぶことができるし、割引販売だったりという利点はありますね。

ただ、どの機種を選んだらよいか、
初めての方は、きっと戸惑われることでしょう。
それゆえ、「このメーカーのこのモデルがいい」という、
具体的な回答を求めてこられるのも、無理のない話かと思います。

しかし、この質問に対する回答というのは、実は難しい。

教則本には、コムが樹脂製のものを、
「初心者向け」として紹介してある場合があります。
だからといって、初心者だから木製は「使ってはいけない」とか、
「使わないほうがいいということ」はないと思います。
仮に、いつか木製コムのを使うのであれば、
最初から使っていても構わないわけだし。
教則本で「初心者に最適」とか言われている機種をメーンで使って、
すばらしい演奏を届けているプロ奏者もいます。

木製か樹脂製か金属性か、あるいは、
どのメーカーのどのモデルがいいかということは、
私自身は、一概に言えないと常々考えています。

私がこれまでに買って試した楽器たち。

ホーナー社のもの。


ホーナー各種




トンボ、スズキ、ヘリング。


トンボ、スズキ、ヘリング




ときどき、雑誌やなんかで、
「プロ奏者が使っているハーモニカ」
というのが紹介してあったりしますが、
そのプロと同じ機種を使えば同じ音が出るかというと、
そんなことはないですね。

むしろ、とくにプロ用とかいう機種がなく、
アマチュアもプロも、同レベルの楽器を使っているというのが、
楽器の前では、だれもが平等というか、
10穴はもにかの良いところではないかと思ったりします。


よく楽器は、奏者にとっての恋人に喩えられることがあります。
男性プレイヤーなら「彼女」とか。

第三者から、その「彼女(彼氏)」について容姿がどうとか、
性格などなどについて説明を受けても、
本人が付き合ってみなければ、相手がどんな人間なのか、
ほんとのところは分かりません。

ましてや、それが「結婚」とかになると、
それは「結婚式」のことではなくて、「共同生活を営む」ということですから、
ときどき、「こんなはずではなかった」てな話も聞きますが、
その人は、一体何を求めていたのでしょう。

強引に話をブルースハーモニカに戻すと、
どの機種がいいかというのは、相性や好みによるところが大きいし、
それはその人が、いろんな機種を体験して、吹きこなしてみて、
始めて良し悪しが分かるものだと思うのです。

逆にいえば、まずは、どんな機種でもいいんです。

例えばどこかのブルースハープ教室に行くなら、
そこの先生が勧めるものを、とりあえず素直に使い続けてみる。
あるいは店頭やネットで、その機種のデザインでも何でもいいから、
自分に「ピン」ときたものを、いったん選んで買ってみてはどうでしょうか。

こういう「不親切」なことしか言わない私が、
はもにか教室を開いても、ほとんどの生徒さんは、すぐにやめてしまうでしょう(笑)。

でも、そのブルースハーモニカを吹くのは、
私でも、どの人でもなく、「あなた」ですから。



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プロフィール

こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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