原風景
2009-11-03
『京都市電 最後の日々(上)』(ネコ・パブリッシング、高橋弘・高橋修著、2009年5月初版)
という本を求めました。

旧国鉄や私鉄、各地の軽便鉄道などを写真と記事で紹介する、
「RM LIBRARY」という双書の第117号。
京都市電は1912年の開業が始まり。
全廃は1978年で、私も少年時代によく乗りました。
上巻では私の実家のすぐ近くを走っていた、
千本線も紹介されています。
千本線の廃止は1972年。私は小学校低学年ですが、
曇り空の夕方、架線をスパークさせながら走っていた、
千本線の電車の姿は、一種の原風景です。
本では、1972年1月18日の千本今出川下ル付近の写真が出ていました。
沿道の建物は低く、空が今よりも広い。
四条通や烏丸通も、いまよりうんと自動車が少なくて、
がらんがらんです。
表紙にしても、京阪電車がまだ地上を走っていますし。
同年に廃線となった大宮線の、
東寺前での写真が載っています。
ちょうど1月21日の「弘法さん」の日のカット。
停留所に多くの人がいますが、女性(年配者多い)の圧倒的多数はきもの。
みな、「お茶のお稽古です」といったきもの姿ではなく、
ごく普通の?庶民です。「弘法さん」のお参りで、ちょっとしたお出掛けとはいえ、
この当時では当たり前の光景だったんでしょう。
ちなみに、写真の中の男性はみんな洋服です。
