シンプル&デリケート
2009-10-13
この間、カスタムハーモニカの製作&調整でお世話になっている、花村容寛さん(プロ奏者にして、はもにか製作「十穴工房」主宰)。
これまでにキーCの10穴と12穴の製作をお願いしましたが、
きょう、10穴のキーAとDの2本を受領してきました。

左がキーC、右の2本がAとD
……って、見た目はほとんど変わりませんが(笑
使用頻度の高いキーから、順次製作をお願いしています。
既成品の独ホーナー社「マリンバンド」を使って、
ボディー(コム)には檜材を使い、
コーティングには、日本の伝統的な染料「柿渋」、
仕上げに桐油を用いてあります。
形状も花村さんのアイデアで、角を面取りするなどして、
「小西式」(花村さん命名)となっています。
きょうは納品のときに、
リードと穴との関係、ネジの位置や直径、
カバープレートの開き具合、さらにカビの話や、
細かい調整のことなど、興味深いことも聞かせてもらいました。
はもにかは単純な構造で、
ともすれば「おもちゃ扱い」されがちな楽器です。
(ひどいときには「楽器」とも見なされないむきもある)
でも、はもにかという楽器が生まれたのは19世紀半ばですが、
楽器としての発展過程の中で、
なぜこの形か、どうやって固定してあるのか、
リードの寸法はどうか、チューニングの問題などなど、
きわめてデリケートな世界があることを、改めて思わずにはいられませんでした。
先日、マリンバンドの竹コムの新製品を求め、
それはそれで付き合っていきますが、
目下のところ、花村さんとのいろんなやり取りを通して、
手元に届く「小西式」は、いま一番、「うれしい音」の出る楽器です。
