「豊かな響き」を求めて・・・タングブロック奏法 移行始末記(覚書)その4

 2017-02-12
タングブロック奏法が思うようにいかない中で、
もう一度、元のパッカリング奏法に戻らずに、
もうちょっといろいろ練習してみようと思ったのは、
理由があります。

タングブロック奏法で音を鳴らしていると、
パッカリング奏法では自分が得られなかった、

「響きの豊かさ」

があるということでした。

音が大きい、ということではなく、「響きの豊かさ」。

以前からタングブロック奏法は折に触れて試み、
そのときも「響きの豊かさ」を何となく感じていましたが、
今回のようにタングブロック奏法への全面移行を前提に、
合間にパッカリングで音を鳴らしてみると、
「響きの豊かさ」の違いが、よりハッキリ分かるように思いました。

※「響き」の問題は、あらためて触れます。

IMG_3205.jpg


ただ、その「響きの豊かさ」が安定的に得られない、
豊かに響いたり、そうでないときもある。
しかし、たまにでも得られる「響きの豊かさ」は、
これが、どうにも捨てがたいのですね。

なので、「できたり・できなかったり」ではなく、
「何も考えずにできる」との間を埋める練習が必要でした。

なぜ「響き」が不安定だったのか。

私の場合、あとから気付いたことですが、
「ひとつのことに気をとられる」あまり、
「他のこと」が「お留守になっていた」のでした。

今回の「タングブロック奏法への全面移行」の、
きっかけになったのは、この連載の最初で書いた、
「舌の下側(にゅるにゅる側)で穴をふさぐ」
という「目からウロコ」の事実でありました。

で、私は「にゅるにゅる側で穴をふさぐ」こと、
つまり、舌と、その形や扱い方ばかりに気が行って、
自分の身体の他の部分、例えば唇やあごの状態、
身体全体を使って呼吸すること、
はもにかの持ち方・口への当て方、動かし方などが、
おろそかになっていたのでありました。

唇の状態や楽器の当て方によって「息漏れ」があったり、
身体全体で落ち着いて息をやりとりできず、息が上がったり…

こういうことは、パッカリング奏法を20年やる中で、
試行錯誤してきたことだったのですが、
タングブロック奏法をちゃんと向き合うには、
それをまた一からやらんとあかんのやなと思いました(私の場合)。

で、唇や舌のいろんな状態と音の鳴り方の関係、
息の流し方と鳴り方の関係、
息の流し方と唇や舌との関係などを、
一つずつ行き来しながら、「このときはこう鳴る」と、
自分の身体や心と相談しながら試す日々が続きました。

先に「タングブロック奏法への移行で悪戦苦闘」と書きましたが、
これらの一連の、響きをつかむための訓練は、
実は、途中で、

「めちゃめちゃ面白く、楽しいこと」

と感じるようになっていきました。

何事も「いっぺんにできるようになる」ことはないです。

(天才的?に「すぐ吹ける」人もあるかも知れませんが)

そら、「思い通りの音色で自由自在に奏でる」が理想状態ですが、
そこに至る過程が「ダメなもの」というわけではなく、
自分が求める音や響きを探り、求めて、
自分自身の身体や呼吸を考えて試していくことは、
とても素敵なことやないでしょうか?

どこか「外」からあてがったりするのではなく、
他の誰でもない、生きている私(または、あなた)が、
自分の身体のなかにあるものを「呼び覚ましていく」営みです。

それをやっていけるのは、醍醐味でっせ。

生きている証(あかし)、ですやん。

(まだ、つづきます)



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こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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