想像力~「はもにか出前10年」(その3)

 2016-11-16
「はもにか出前」は無伴奏のひとり吹き。

左右を見ても、振り返っても、誰も助けてくれる人はいません(笑
その場の全責任が、私にふりかかってきます。

IMG_0492.jpg



先日、大阪・天満天神繁昌亭で昼席を見物していて、
ある落語家さんが、噺のマクラで、

「落語は想像力で成り立っています」

てなことを言うてはりました。

「こんにちは」

「なんや、お前さんか。まあ、ちょっとおはいり」

と、ひとりの人間が上、下を語り分けて、その空間をつくっていく。

実は、それを見ながら空間をつくっていくのは、聞き手でありまして・・・


はもにか出前を初めて10年、そのうち、
5年目くらいから、たとえば「♪うさぎ追いし~」の「ふるさと」を演奏していて、
聞きながら、涙流しておられる方がいらっしゃいます。

この方は、私の演奏が素晴らしくて泣いてはったんでしょうか?

それは、どうも違うようで・・・

その方は、はもにかで繰り出される「ふるさと」のメロディーによって、
自分でも「ふるさと」の曲を、心の中で自分で奏でて、あるいは口ずさみ、
その方がこの曲に折りこんだ、ご自身の体験や思い出を、
おのずと呼び起こしてはるんやろうと思います。

わが家で、宴席をしたあるとき、
その場にいらしたお客様の前で、「ふるさと」を吹いたのですが、
その方も、私も、それなりに酔っていて、
私の演奏も、かなり怪しかったのですが、
聞いてくださったその方、

まさに、

「滂沱の涙」

でありました。

これも、私の演奏がどうこう、というより、
私の演奏をきっかけに、その方の「ふるさと」が蘇ったわけです。

演奏というのは、そういうことの、

「ちょっとしたお手伝い」

であるような気がします。

たった一人の「ひとり吹き」でも、そういうお手伝いができる。

なので、私は「はもにか出前」では、あくまで

「ひとり吹き」

でございます。


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プロフィール

こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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