伊勢音頭恋寝刃~夏休み文楽公演見物記(1)

 2016-07-30
殺人事件のニュースが続いています。

国立文楽劇場の夏休み公演・第2部の目当ては

「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」

でしたが、この芝居も殺人事件がモチーフになっています。

それを普通に見ていられるのは、それがあくまで「芝居」だから。


DSCN2095.jpg




「仮名手本忠臣蔵」などと異なり、
「伊勢音頭~」は先に歌舞伎で上演されて、文楽に移されたもの。

私は歌舞伎の「伊勢音頭~」は、

1987年・道頓堀中座(福岡貢は孝夫=現十五代目仁左衛門)
1994年・道頓堀中座(同、五代目勘九郎=十八代目勘三郎)
1998年・松竹座(同、十五代目仁左衛門)

で観たことがあります。

歌舞伎となれば、「伊勢音頭~」は福岡貢を勤める役者さんの「出し物」でしょう。

今回、初めて観た文楽の「伊勢音頭~」、貢の芝居というよりも、
遊女・お紺と仲居・万野との「対決」が印象に残りました。

油屋の段で、歌舞伎にはない、遊女・お紺と仲居・万野とのやりとり。

同じ廓の中で生きる2人の女性の対照的な生きざま。

貢が万野にいびり倒されている場面(油屋の段の津駒太夫、絶品)で、
じっとだまって耐えているお紺(人形は吉田蓑助師)。

動いていない人形が「物体」にならず、
じっと耐えている一人の女性の風姿がありました。


油屋の次、「奥庭」は咲太夫師。
4月公演「妹背山婦女庭訓」の「杉酒屋の段」は休演(代役は咲甫太夫)だったので、
「生・咲太夫」を初めて聴く。

床が回ってから、いわゆる

「白湯汲み場」

に、お弟子さんが、ずっと座ってはるという図を、

これまた初めて体験しました。


と、第2部「薫樹累物語」にも、事前には思ってもみなかった収穫が・・・それはまた別途。



コメント
番頭さん

これまでの文楽見物はみんな平日で、今回は日曜日。

そのうちバッタリ、ではないかと思っていたところでした。

実は私、「お紺」より「万野」のファン?です(笑

文楽のお園は、歌舞伎ではできない、
人形ならではのポーズだと、いつも解説書で読みますが、
さて、どんなふうになるか、楽しみです。

秋の公演といえば「勧進帳」は、
昔(30年くらい前)に、テレビ(スタジオ収録)で見たことがあります。

歌舞伎では、弁慶は花道を飛び六法で入りますが、
文楽では(記憶によれば)上手から下手へ六法を踏んで進みます。

【2016/08/09 20:06】 | こにし #- | [edit]
思いもかけず久しぶりにお会いできて嬉しかったです。
お紺が暖簾の奥から現れた時にはあまりの艶やかさにドキッとしました。
秋の公演「艶容女舞衣」のお園は蓑助さんでしょうし今から楽しみですね。
【2016/08/06 17:08】 | 番頭玉三郎 #- | [edit]












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こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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