団七の「走り」

 2016-06-09
「社会人のための文楽入門」の続き。

今回は、どちらかというと文楽の人形を中心に見物。


幕開きは「二人三番叟」。

「三番叟」は歌舞伎でも、さまざまなバリエーションで見ましたが、
今回、文楽で見物して思ったのは、

「あんな激しい動き、人間(歌舞伎役者)では、絶対できひんなあ」

ということ。

しかも、文楽では三番叟の人形を、
人間が3人がかりで操っているという不思議。

さて、「夏祭浪花鑑」。

DSCN1659.jpg



「釣船三婦内の段」の幕開きは、だんじり囃子。

チキチン、ガンガン・・・と、血が騒ぐにぎわい・・・

ああ・・幕、開けんといて・・・と思ってしまう、私は変??


下手から、夏物に身を包んだ徳兵衛女房・お辰が登場。

遠くから、だんじり囃子がスローテンポで

「チキ、チン・・・・・ガン、ガン・・・」

が聞こえる中、日傘をさしたその姿、
真夏の大阪の日差しを感じました。

見物した日は、九郎兵衛舅・義平次を遣うのが勘十郎さん。

よれよれの着流し、編笠に、扇・・・敵役なれど、品格。

「長町裏の段」

どこからか

「チキ、チン・・・・・ガン、ガン・・・」

と、だんじり囃子に乗せて、扇で蚊を追う義平次、

殺し場の、夢のような美しさ・・・遠見の提灯は歌舞伎とは別の趣き。

さらに「てうさや、てうさ・・・」で祭の衆の豪快さ。

歌舞伎なれば、舅を殺した後の団七は、どことなく「みじめ」な感じで花道を入りますが、
文楽の団七は、刺青も鮮やかに、下手へ向けて駆け行く。

人形だからこその、あの「走り」。

生身の役者があんな足の運びをすれば、どんどん前に進んでしまうところ、
三人遣いの、人形でしかできない表現。

公演のポスターのコピーが

「団七、走る!」

であることの意味が迫ってきました。

DSCN1675.jpg


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プロフィール

こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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