料理は「趣味」か?

 2014-11-17
ことしの夏に求めた本、

『八十八種 魚を使いつくす』(上野修三+浪速割烹喜川の会 柴田書店 2014年4月)

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基本的にプロの料理人向けの本なんでしょうが、
「素人」が参考にして悪いはずもありません。
第一、見ているだけで楽しいです。

ところで、よく、

「こにっさんは、趣味がいろいろあっていいですね。
 はもにかに、歌舞伎に、鉄道模型、きもの、それに料理」

と言われることがあります。

はもにかや歌舞伎、鉄道模型は、間違いなく道楽です。
きものは、私にとっては衣生活の一部ですが、
洋装でも困らないところに、きものを着るという点では道楽かも。

しかし、料理は趣味・道楽ではなく、生活そのものです。

市場やスーパーで、財布と相談しながら、日々の買い物をしている奥様をつかまえて、

「いやあ、お買い物ですか。料理、けっこうなご趣味ですね」

と声を、あなた、掛けてみはりますか?


趣味は「自由時間」でやるもの。気が向いたときなどにやる「男の料理」は「趣味」かも知れません。

しかし、労働と共に、人間がみずからの生存のために為すことは「必然性の国」の領域です。
調理だけでなく、経済を考えた買い物、米・味噌・醤油を切らさぬこと、日々の献立、
材料を無駄なく使い切ること、配膳、後片付け、ごみの処理などなど、
生きていく上で避けて通れない一切のことをやってますんやで。

ちょっと前に私が実際に庖丁をつかっているときに、しかも女性が、

「あなた、料理、趣味やね。そやろ、趣味やろ」

と自信たっぷりに仰る方がいてはりまして、思わず私は

「ちゃいます! 生活です!」

と言ってしまったのでした。


その場にいた、うちの奥様、後日、

奥「あなた、あのとき『生活や』て、真っ正直に『反論』してはりましたけど、
 あれは、座が白けますよ」

私「そやけど、趣味や、言われたら、情けないですがな」

奥「それは分かりますけど、賢い受け答えと違いますね」

私「・・・」

奥「なんか、うまい返し方、考えたらどうですか」


と、いうことで、数日考えました。

というか、まずなにより、

「家庭においては台所仕事=女子がするもの」

という大前提があって、だから、

「男がする料理=趣味」

という図式が、根強くあるんやろなと思ったものでした。


さらに、きょうび、どうも、

「料理すること自体が面倒。買ってくるか、外で食べたらええやん」

みたいな風潮がどんどん幅を利かせていて、

「わざわざ家で料理すること=趣味」

という見方すらあるのではないか・・・と考えたりもしました。


う~む。


自分(と家族)の体調と財布を考えて、自分(と家族)が食べたいものがイメージできて、
自分でつくって「ああ、美味しいなあ」というのが、私は幸せなだけなんですが。

コメント
>花郁さん

さしあたりの利便と引き換えることに慣れてしまうと、
そのことで失うものについても考えなくなってしまうことが、怖いです。

【2014/11/20 07:50】 | こにし #- | [edit]
わざわざ家で料理すること=趣味

えーっ、そ、そんな・・・。
そんなふうになったら嫌ですねぇ。

男の料理=趣味…。

男が料理する=お気の毒、こういう図式もありますね。

「人生そのものが究極の遊びどっさかい。」と
今様でも歌いたいですね。

【2014/11/18 14:59】 | 花郁 #- | [edit]












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プロフィール

こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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