顔見世と襲名披露口上

 2013-12-11
ことしの京都南座の吉例顔見世興行は澤瀉屋の襲名。
夜の部で披露口上の幕があります。


私が初めて南座の顔見世を見物したのは1982年で、
当代の幸四郎の襲名披露でしたが、口上幕はなく、
「勧進帳」が「襲名披露狂言」と銘打たれていただけでした。


南座の顔見世で口上幕がつくようになったのは、いつからか。


最近、十三代目片岡仁左衛門さんの著書
『芝居譚』(河出書房新社 1992年)を再読していたら、

「今年の顔見世は團十郎さんの襲名披露とあって、
 かつてない顔見世で口上の幕がつきます。
 私の知るかぎりでは、いままでにないことです」(76ページ)


というくだりに出会いました。

十二代目團十郎襲名の1985年のこと。私も見物しました。
入場者全員に成田屋の手拭いが配られるという豪勢な興行。

私ももらいまして、いまも使っています。


成田屋てぬぐい



そのときの口上幕は、一門や幹部俳優が居並ぶ式ではなく、
十三代目仁左衛門、六代目歌右衛門、
そして海老蔵改め十二代目團十郎の3優だけが揃うというスッキリしたもの。

十三代目が口火を切り、

「長口上はお退屈でござりましょう…成田屋さん、ひとつにらんで」と促すと、

新團十郎が、

「松嶋屋のおじさんのお勧めにより」と受けて、

吉例の市川家の「にらみ」をご覧に入れる、というものでした。


その團十郎さんも、もういないのですね。



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こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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