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ベンドの話~はもにかお悩み相談室(4)

 2013-05-04
久しぶりに「はもにかお悩み相談室」の開室です。

先日、メールでベンドについての悩みが寄せられました。

ベンドは10穴ハーモニカ独特の奏法で、
例えばキーがCのハーモニカは2番穴を吸うとGの音が鳴りますが、
これを吸い方(息の流れ)を変えることによって、
半音下のF♯や1音下のFの音を出すテクニックです。

質問者の方によると、キーCのハーモニカで、音程が変わる穴もあるが、
2番や3番の吸い音では、いろいろ試してもまったく下がりきらない、
何かいいアドバイスはないですか?とのこと。


で、今回はこの相談に対する私なりの考えを書きます。


(1)ベンドできないのが正常


上にも書きましたが、ベンドは10穴ハーモニカ独特の奏法で、
ベンドで音をつくることこそ、10穴ハーモニカを操る醍醐味なわけですが、
そう簡単に習得できるというものではなく(中にはできる人もいる)、
このハーモニカに取り組む人は誰しも「ベンドの壁」にぶち当たります。
教則本には、ベンドをマスターするためのアドバイスや「必勝法」が、
さまざま紹介されていますが、このベンドで行き詰まって、

「こんなことやってられるか!」


と、この楽器から遠ざかってしまう人も後を絶ちません。


私はベンドで悩んでいるという話を聞くと、まずは、あえて、


「ベンドは、できないほうが正常です」

とお答えしています。


私見(推測)ですが、この単音10穴ハーモニカは、
もともと調律されている音を固有の音だけを使って音楽を奏でるためのもので、
ベンドは、初めの設計意図からすると「想定外」の奏法だからです。

いまでこそベンドは10穴ハーモニカの奏法として認知されていますが、
遠い昔に、名もなきアメリカの黒人の人たちが、
この楽器を使っていろいろやっているうちに、吸い方で音程が変化することを発見し、
やがては半音なり、1音なり下がった音程をキープする方法を見出すことで、
この楽器の可能性を引き出してきた、「発展の歴史」があるのだと思っています。



(2)いくつかの接近方法


私もかつてベンドで悩みました。
教則本や教則ビデオなど手に入る限りの資料をもとに、
ああでもない、こうでもないと練習しているうちに、
いつのまにか出来るようになっていたというのが真相です。


この稿を書くにあたって、改めていろいろ考えましたが、
どこかに「ベンドができる間違いのない方法」みたいなものがあって、
それを手っ取り早く見つければ、無駄な労力を使わなくていい、
というものではないと思います。


「なんかうまくいかないなあ」と思うような時期も含めて、
その人と楽器との歴史ですから。


■一つの穴でいろんな音を出してみる


で、回り道のようですが、いきなり特定の音に下げずに、
吸い方を変えることで音程が変わるという遊びをやってみましょう。

例えばキーCのハーモニカを使って、④の吸い音を慣らします。

このとき、ハーモニカに当てた唇の形は変えずに、
吸い音を鳴らしながら、

「あ、い、う、え、お」


と言うつもりで、音を出してみてください。「唇の形は変えない」のがポイント。


微妙に音程が変わりませんか?いっぺんで出来なくてよいです。
ハーモニカで遊ぶ、あるいはハーモニカと仲良くなるような気持ちで。


普通に「あ、い、う、え、お」と発声する場合、口の中で舌の形が変わります。
これによって口の中の大きさも変化し、それが吸い方に影響を与えて音程が変化します。
同じ穴を吸っていても、いろんな音が出るということです。


こういうのもベンドの「芽」だと思いますが、どうでしょう。



■ベンドのために



さて、ベンドそのものについてです。

いろんな説明を頼りに、強く吸ったり、吸い込んだりしているのに、
音は一向に下がらず、苦しくなるばかり、ということがあります。

そのときは、以前、この「お悩み相談室」の第1回で示した図を思い出してください。


吸い込もう、吸い込もうとするほど、「吸う」ことに意識が寄ってしまって、
リードに適切な息が流れないという図。


吸い音息の流れ2




吸うことで、ハーモニカの中の空気が口の中に入り、それを補うために空気の流れができて、
それがリードを振動させているという図。


吸い音息の流れ1



まずは焦らず丁寧に吸って調律されてある音程を出す。


次に、今回新たにつくった模式図です。

キーCのハーモニカの②番穴を吸っている断面図です。

上が、もともと調律されている「G」を鳴らす、
中が半音下げて「F♯」、下が1音下げて「F」です。


ベンド模式図




ハーモニカを口に当てているときは、穴の中は当然見えませんが、
②番穴の「穴の中」をイメージしてみてください。

Gを普通に鳴らせた(図上)として、

半音下げるときは、穴の中ほどを吸ってやる気持ち、
1音下げるときは、さらに奥のほうを吸う気持ちで吸ってみる、という意味です。

これを一息の中で普通、中、奥とやってみるとか、これも遊んでみる感じで。

②番でできなくても、例えば④の穴を一息で、
普通に吸って「D」のところ、奥を吸う気持ちになって「E♭」とか。



いろいろ書くと、余計にややこしくなったかも知れませんが…




問い合わせいただいたメールで、

『小西はもにかトレーニングジム』『小西はもにかラボラトリー』
みたいなのが開設されませんか?とのご意見もありました。

そうですね、有料で生徒さんが5人くらい集まるなら、
やってもいいかなと思いますが。


コメント
>にしさん

いやあ、文章で書くためには自分がもういっぺん勉強しないといけないので、
これは実は「お悩み相談室」と言い条、自分のためなんですね。

ジムはまず一名様でも始める手もありますね~

何事も、その一歩からということで。


【2013/05/08 21:18】 | こにし #- | [edit]
小西さん
文章で説明していただくの、なんとなく大変かなぁと思いながらも、質問してしまいました。いつもながら、ありがとうございます。『一つの穴でいろんな音をだしてみる』と『穴の奥を意識して吸ってみる感じ』なんとなくわかるような、試してみます。
『小西はもにかトレーニングジム』有料は当然と思っておりましたが、僕のまわりには今のところはもにかに興味をもっているものはおらず、生徒五人がちょっとどうなるかですが考えさせていただきます。ありがとうございます。
【2013/05/08 11:08】 | にし #- | [edit]












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プロフィール

こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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