昭和10年の大阪歌舞伎座番付(1)

 2012-11-30
京都・南座の吉例顔見世興行、きょうが初日ですね。
かつて「初日特定料金」(一部の入場料で昼夜通しで見物できる)があって、
初日の切符をなんとか手に入れようと頑張ったものです。

昼の部の「対面」、仁左衛門の工藤を観てみたいのですが、
ことしも顔見世にはちょっと行けそうにありません。


そこで、代わりに(?)新カテゴリで「歌舞伎雑談」を始めます。

10月に舞踊会で国立文楽劇場に行ったとき、
千日前をはさんで向かいの古書店「古本のオギノ」に立ち寄りました。
ここは、舞台や映画関係の文献、資料、ブロマイドなどが割りと多い。

大阪歌舞伎座の「東西合同大歌舞伎」の番付が500円で出ていたので、求めました。
昔の番付を読むと、いろいろおもしろいので、時々買います。

昭和7年(1932年)に大阪・千日前に開場した大阪歌舞伎座。
いま、ビックカメラのある場所ですね。
昭和10年(1935年)9月の興行です。


昭和十年大阪歌舞伎座番付1




入場料はいくらか。

安い席から順に書いてあるのがいまと違うところですが、

桜席60銭/菊席90銭/三等席1円30銭/二等席2円/一等席5円30銭。
ほかに「一幕券」があります(値段不明)

番付そのものは15銭となっています。

昭和十年大阪歌舞伎座番付2



番付の中に劇場内の直営食堂のメニューと値段が出ていまして、
「親子丼」35銭、「カレーライス」30銭、ほかに「大阪壽シ各種」35銭などなど。
「冷・温・御飲物」が10銭です。

貨幣価値は簡単に換算できないものですが、
昭和初期のコーヒーは1杯10銭だとかで、番付の値段は相場でしょうか。

最下等の「桜席」が60銭で、コーヒー6杯分。
コーヒーを仮に350円として、2100円。
一等席だと1万8550円という計算になります。

ちなみに、ことしの南座の顔見世の一等席は2万5000円。
まあ、「いい席」というのは今も昔もあんまり変わらないのでしょうね。



いまと違う点の一つは、開演時間。

この、昭和10年9月の興行は「毎日午後三時開幕」で一部制です。

現代の歌舞伎の興行は昼の部11時とか10時半開演、
夜の部は午後4時とか4時半の開演で、
かねてから、「普通の勤め人は平日に芝居なんか行かれへんなあ」と思っていたのですが、
「午後3時開幕」の時代にも「普通の勤め人」はいたでしょうし、
さて、当時の大阪の人たちは、どんなふうな日々だったのかと想像しています。


(つづく)


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こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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