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女郎蜘蛛、まはた上臈蜘蛛
2012-10-31
きものや帯の柄に、蜘蛛や蜘蛛の巣を図案化したものがあります。私は本や雑誌で知るだけで、
実際に着用している方は見たことがありませんけれど。
蜘蛛や蜘蛛の巣は縁起物だそうですが、
私自身は、子どもの頃から蜘蛛が嫌いというか、怖いというか、
実物はもちろんのこと、生物図鑑の写真とか、テレビの映像もダメ。
ところがこの秋、なぜか蜘蛛の様子を日々観察しいます。

自宅マンションを出てすぐの植え込み、
2本の金木犀の間に3組が網を張っていて、
捕獲され、糸で巻かれた獲物が日々増えていきます。
雌の身体もどんどん大きくなっていて、
もともと小さな雄蜘蛛はいかにも貧相。
本質的に雄は「遺伝子の運び屋」やなあ~と思ったり。
一番手前の組は雄はもういません。
雌に食べられてしまったのでしょうか。
嫌いな蜘蛛を毎日見て、写真まで撮っているのは我ながら不思議。
仕事の面で、生理的にまるで受け付けない対象物を取り扱って5年近く、
なのに楽しく、意気揚々とやってきたということで、
自分自身の体質が変わってしまったのかも。
それでも、もし、うちの奥様が蜘蛛の柄の帯が欲しいといったら、
「それだけは、どうか、やめてくれ~」
と言うでしょう。