ご自身で着るんですか?~男の普段きもの100問100答(4)

 2012-07-02
問(4)ご自身で着るんですか?

答(4)はい、そうです。


 実際に私が出先で受けた質問の続きです。「きものはご自身で着るんですか」という質問の主は中高年以上の女性が多いですね。着付けは自分でするのか、という意味でしょう。「えらいですね」と言われることもあります。内心では、(変なこと聞きはるなあ…自分で着いひんで、どないするんかなあ?)(どこがえらいんかな?)とつぶやいているのですが、そこは口には出しませんで、質問には、

 「はい、自分で」

 と答えています。こう書いてしまうと、これだけで今回の問答が終わってしまいますので、関連して私が感じたことを書きたいと思います。

 江戸時代の将軍様やお殿様なら、黙っていても近習が着せてくれたかも知れません。武士階級なら、さらに下の身分でも、登城するときの裃や袴は、奥方とか下男が手伝ったかも知れません(そういう場面を描いた時代劇もありますね)。また現代でも、成人式や結婚式の紋付羽織袴は、プロの着付け師さんが着せてくれるかも知れません。

 あるいは、歌舞伎の舞台衣装のように、着付け師さんやお弟子さんが寄ってたかって着せるという場合もあるでしょう。
 
 そういうケースではなく、男性がきものを着る場合、その男性がきもの好きなら、まずは自分で着付けをしようとするでしょう。では「ご自身で着るんですか」という質問者は何を聞こうとしたのか。「どういう意味ですか」と逆に聞いておけばよかったと悔やまれますが…。

 女性の場合、「きものを着たいけれど、ひとりで着れなくて…」という悩みの一番大きな要因は着付け、とくに帯の扱いでしょう。それからの類推で、男性もきものを着るときは、何かと大変なんだろうな…と、質問者はお感じになったのかも知れません。しかし、男のきものは、女性のそれに比べて、「アホ」みたいに、あっけないものです。
 
 それとも質問者の夫君が、「きものは着たいけれど、自分では着れない」ということで、その都度、着せて差し上げているのかも??そして、それは何かと面倒で困る、ということもあるのかな~?

 後のQ&Aでも着付けにまつわるお話を書く予定ですが、きものを着る、というときに何が喜びかというと、きものを打ち合わせたり、帯を締めたりという、「着る動作」そのものが嬉しい、ということがあると思うのです。いろんなところですでに言及されていますが、気持ちいい着心地を得るためには、自分で着て、自分で帯を締めることが一番。きものは、やっぱり、自分で着ましょう。



といいつ、私は他人様に着せるのは好きです(娘の彼氏に浴衣を着せるの図)。


浴衣着付け1



コメント
>クラシカルさん

着付け・仕立てとも、追々、問答で取り上げていく計画ですが、
先回りすると、いずれにも通底するのは、

「身体の感覚」

だと感じています。

身の丈に合わないきものを着れば、
気色悪いというか、落ち着かないものですね。

またジャストサイズに仕立ててあっても、
着慣れていないと、身体ときものがバラバラに見えたり。

着ることを通じて、

「きものを着る身体の感覚」

を呼び覚ますことも、きものを着る喜びだと思います。

【2012/07/03 08:00】 | こにし #- | [edit]
つい、笑っちゃいました。
そうですね、自分で着ても簡単ですよね。
でもかっこ悪い人も多いです。
男の着物は着付けより仕立てが大事だという事を知らない人が多い様に思います。
ぜひその辺り、インフォして下さいね。
【2012/07/02 23:21】 | クラシカル #- | [edit]












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こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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