カーネーション最終回 きもの ジェンダー

 2012-03-31
NHKの連続テレビ小説「カーネーション」、きょうで最終回でした。
わが家では朝に見ている時間がないので、録画したのを夜に見るという、
「夜ドラ」でありましたが、この半年間、ほんま、楽しませてもらいました。


洋服で身を立てていく母娘の人生が主軸だったわけですが、
ドラマでは、半分くらいが「きものが当たり前」だった時代の話。
しかも、「小原家」の登場人物は、普段の暮らしの中のきものです。

「糸ちゃん」にしても、子どものころから、
きもので学校へ行き、走り回り、遊び、ほたえ、川にはまり、雨に濡れ、
お父ちゃんにどつかれ、水をかけられ、悔しさがこみ上げ…などなど。


老年の「糸子」役の夏木マリさんの台詞に、
何度かこういうのがありました。

「洋服は、力をくれる」



洋服が当たり前になっている現代(みんながオーダメイドではないわけですが)、
私は逆に、こう思うんです。


「きもの(和服)は、力をくれる」



私は、仕事など「公」の場面では、洋装。
それ以外のすべては、きもの=和装で暮らしています。

結句、和装でも洋装でも、およそ衣服は、
身に沿うものを選ぶことで、
着る人に、力をくれるのではないでしょうか。


きものは窮屈で、不便で、活動的でない…という声を聞きます。

洋服が当たり前になった社会では、
すべての生活形態・生活様式が洋服を前提にしているので、
そのようきもの=窮屈・不便と感じるのは致し方ない。


きもので自転車やバイクに乗れないわけではないし、
「男のきもの」について書かれた本には、
きもので車を運転するときの注意も紹介されています。

しかし洋装で乗り、運転するほうが、楽は楽でしょう。
きものという衣服は、自転車やバイク、自動車を前提にしていませんから。

私は自動車の運転免許は持っていませんし、
自転車もあんまり乗りませんもので、
行動するときは、歩けるところは歩いて行くし、
あとは電車やバスといった公共交通機関のみ。

むしろ、いまのご時勢だからこそ、
自分が歩く歩幅で暮らす、歩く速度で生きるということを大切にしたい。

そういうとき、きものは不便でも何でもなく、
限りなく自由で安らぐ衣服だと私個人は思っています。


きょうは奥様、雨の中でしたが、きもので外出。
雨でもへっちゃらの、久留米絣。帯びつけに、ショールのみ。


久留米絣で出掛ける奥様



大阪市内であった、国連ウイメン日本事務所長代行の、
ミユキ・ケルクホフさんを招いた「ジェンダー講座」に行ったそうです。


「カーネーション」で涙が出た場面はいくつもありますが、
初期のころでは、「糸ちゃん」が喧嘩を買って川におぼれかけて救われ、
そのあとで、「お父ちゃん」は「糸ちゃん」に平手打ちをくらわせ、
「糸ちゃん」は土間まで飛ばされてしまいます。


「これが男の力じゃ、お前にこの力が出せるか」


とお父ちゃん。



それが「きもが当たり前の時代」でもありました。
ですから第二次大戦後、きもの=和装は、男女同権に反するものであるとして、
全否定する論が生まれ、いまでもあります。


しかし、この期に及んできものを「目の仇」にしなくても、
いまは十分、洋装が当たり前の時代だし、
むしろ否定論は「時代錯誤」だと思います。

洋装であれ、和装であれ、一人一人が衣生活を自ら選び取る。
その自由をこそ、大事にしたいと考えるからです。





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プロフィール

こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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