緊張と緩和 または、はもにか

 2011-11-14
「緊張と緩和」と聞いて、


「桂枝雀さんッ!!」


と言えるあなたは、落語ファン。


と言い条、前に、「落語、大好きなんです」という方と話していて、
枝雀さんの話を出すと、

「誰ですか?それ」


と聞かれまして、私は後ろから味方に撃たれたような気がしたものですが…



「落語は緊張と緩和である」というのが枝雀理論。

同時に、私ども、日々の営みの中で、仕事で緊張を強いられる分、
うまい具合に緩和を取り入れていくのが、よろしいと思います。

「緊張と緩和」で組み立てられた落語で思い切り笑うなんぞ、
これまさに、生活全体の中では極上の「緩和」で、
本来なら、生の落語会に足を運んで「空気を共有する」のが上々吉なんでしょうが、
私自身は、なかなかそれも叶いません。


で、毎日の通勤電車で、仕事関係の本や書類も読みますが(緊張)、
米朝師匠や故枝雀さんのものを中心に、
落語の速記本を読んで、楽しむことにしています。
(東京のものなら、故志ん朝師匠や、小三治師のもの)

きのう・きょうと読んでいるのが、ちくま文庫の、
「上方落語 桂枝雀爆笑コレクション」の第3巻


枝雀本



「枝雀さんに会いにいく」つもりで、
姿、しぐさ、声を思い出しながら読みます。
そうして脳みそも活性化するというわけで、
こんな落語の楽しみ方もあります。


で、第3巻所収「崇徳院」のマクラ。


「笑うことは身体に良い」という話で、笑うときは「息を吐いて笑う」、

「吐いて吐きっぱなしっちゅうことはまずございません。
 自然の力によって吸いますからね
 それで思わず知らず知らず深呼吸の作用がありますから
 これが良いのでございますね」(138ページ、下線は私)



おお、これ、はもにかの吹き吸いと同じことやなあと。

そうです、この記事は、はもにかがテーマでございます。


はもにかは息の「吐き」「吸い」の両方で音をつくる楽器です。
で、いろんな教則本にも「腹式呼吸で」と書いてありますけれど、
それを意識しすぎると、身体がギクシャクするものでして。

とくに、難しい(難しそうに感じる)のは、「吸う」ときで、
「息が続かない」とか「肺活量が…」てな悩みがついて回ります。
10穴はもにかにおいて不可欠な「ベンド奏法」も、
低音部では吸う時にかけるので、「吸い方」が決め手になります。


そこで枝雀さんの登場。

吐けば、自然の力で吸うように、人間の身体はできているわけで、
「吸い」でお悩みのあなた、まずは「吐いて、吐いて、吐いて」
いよいよあかん、となったときに、自ずと「吸う」、
あるいはその逆に「吸って、吸って、吸って」といくと、どこかで「吐く」。

そういうのに、リードの振動を乗せていく。


こんな練習法もあると思います。


 
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プロフィール

こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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