『大阪今昔 歩く地図帖』

 2011-05-31
最近求めた本で、新刊の、

『大阪今昔 歩く地図帖』(井口悦男・生田誠、学研ビジュアル新書)

を楽しんでいます。


大阪今昔


明治~大正~昭和初期の、主に大阪市内と堺の絵葉書、古写真、古地図と対比して、
現代の姿を写真で紹介した書物。


とくに昔の絵葉書、古写真が大変興味深いです。

絵葉書や古写真は、いまでも古書店に行くと当時のものが売られていたりします。
「絵葉書」と言い条、これは写真に彩色したものでしょう。

いずれにせよ、当時の一般庶民の風俗が写りこんでいて、
新書版ゆえ小さいといえば小さい画像ですが、情報量はすごいものです。


明治~大正期だと、大阪の街を行き来する人々は、
男性も含めて、ほとんどすべてきもので、みんな、ざくざくっと着てはります。

履物は圧倒的に、下駄(男女とも)。

写真を見れば、大通りでも、電車道以外は、
舗装されていない、いわゆる「地道」で、下駄なのも納得。


男性のきもの、難波新地の「大和屋」さんの写真に写っている、
「おとこしはん」でしょうか、この方なんかは、シュッとしてはりますが、
あとは道行く人たち、多くの人が、いわゆる「つんつるてん」、
足首が見えている人が目立ちます。

現代に語られる「男のきもの」の枠内では、
丈が短すぎる「つんつるてん」や、
長すぎる「ぞろっぺい」は、

「×」(ばつ)


とされてしまう傾向がありますが、

古着を活用することが当たり前だったという事情などもあるのでしょう。
みんな、「フツーにきものを着ていた時代」の大阪の人々のきもの姿は、むしろ痛快です。

写真で帯を観察しても、「前下がり後上がり」でもないし、
適当な紐を締めている人とか。


現代で「きものというのは、こういうもの」と説明されていることは、
きものの歴史の中の「一つのあり方」にすぎないということが、よく分かります。


コメント
>おかもとさん

北浜、証券取引所ができる前の図も出ています。

私は大阪あちこち出歩きますので、
たいへん興味深い書物です。

メディアでは大阪のマイナスイメージが流布される傾向がありますが、
戦争(空襲)があったとはいえ、
近松門左衛門とか井原西鶴がいた時代、さらにその前から、
奥行きのある豊かな街なんだとしみじみ思います。

【2011/06/02 22:32】 | こにし #- | [edit]
私んとこの仕事場は堺筋なんで、昔は大阪から堺へ向かう街道だったそうです。 御堂筋よりも歴史のある大阪のメインストリートだった訳で、北浜に三越もあったし、日本橋にも高島屋があった。大和銀行の野村ビルや大手保険会社などなど、新世界の通天閣の横をを通ってどのルートで堺まで行ったのか興味あります。

この本買ってみたいですね。
【2011/06/02 12:59】 | おかもと #mQop/nM. | [edit]












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こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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