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マリンバンドの慣らし吹きについて

 2011-02-27
この間、鋭意執筆していました「マリンバンドの慣らし吹きについて」。きょうのところまでで、第1版として一挙掲載します。長文ですので、本文は「続きを読む」にしてあります。

2014年1月5日、一部改訂(以下4行)

なお、マリンバンドの現行製品の木製コムはそれまでの製品から、
一部仕様が変更されており、コムの膨張・収縮については相当程度改善されています。

本稿で言及したコムの膨張・収縮、それへの対応についての考え方は、
それまでのマリンバンドに対応するものであることをお断りします。


(1)はじめに


 当ブログの読者の方から、メールフォーム経由で、はもにか関連のお問い合わせやご相談をたまにいただくことがあります。その一つが、マリンバンドの慣らし吹きについて。この「はもにか生活 男のきもの暮らし」や以前の「はもにか哲学」で少し書いたことがあり、それらをご覧になってのことです。

 寄せられたメールには、私にわかる・できる範囲でお答えするようにしていますが、このさい、改めてマリンバンドの慣らし吹きについて、現時点で考えていることを、まとめて書いておこうと思います。メールもブログも基本は文字情報ですので、もどかしさや尽くせないところがありますが、そのあたりは宜しくお汲み取りください。

 ドイツ・ホーナー社の製品「マリンバンド Marine Band 1896」、いわゆる「クラシックタイプ(あるいはハンドメイドタイプ)」は、ボディーのコムが木製です。使っているうちに、仕切りの部分が1ミリとか、場合によっては2ミリくらいも浮き出てきて、実際の演奏では、唇や舌に当たって痛いし、私は未経験ですが切れて血が出ることもあるでしょう。こうした事態を回避、ないしは緩和するのが「慣らし吹き」です。


(2)現在の私の慣らし吹き方法


 先に、私が試行錯誤の末に、現在行っている慣らし吹きの方法について記します。


■楽器を買ったら

 まず楽器店でマリンバンドを買います。私がいつも買うお店は、棚に同じキーが何本か置いてあるので、ケースから出して全部、楽器の状態を見ます(※注1)。お店を出たらすぐケースから出して、その場で軽く音を出してみます。はもにかは、楽器そのものを唇に当てて音を出す商品であるという性質上、基本的に店頭での試奏ができません(※注2)。それで、自分にとって心地よい音が出てくれれば、心の中で「よし!」と叫ぶのであります。
 こうして、いわば「唾をつけて」、「私のもの」になった新品のマリンバンドですが、これはすぐには日々の練習や実演(ライブやセッション)では使いません。


■かすかに優しく

 新品マリンバンドは、実際に日々音を出す楽器とは区別して持ち歩き、取り出して手のひらで包むように軽く、しばらく握って温めたりします。


マリンバンドを握って温めるの図


握って温めるの図



 その上で、ごくごく少量の、優しい息――リードがかろうじて震えて、音がかすかに出る程度の――で吹き吸いします。これで1つずつの穴を1番穴から10番穴まで行います。あるいは2~3の穴を同時に鳴らしながら、これも最低音部から最高音部まで吹き吸いします。あくまで、かすかな音が出る程度の少なく、弱い息で。ベンドもかけません。その間、また手で握って温めたりします。そして、10個あるすべての穴に都合2~3回に息を通せば、このマリンバンドはケースに入れて収納してしまいます。
 まあ、ちょうど、「あなたに手荒なマネをするつもりはありませんよ。私は怪しいものではありません。ただちょっと、ご機嫌をうかがいにまいりました。だから信じてください」というような心持ち、というところでしょうか。


■ご機嫌をうかがう

 この温めたり、ごくちょっと吹いたり、ごくちょっと吸ったりというのを毎日1回くらい続けます。といって、まじめに1日1回欠かさずということでもありません。日々の練習には別のはもにかを使っていて、その出番の方が多いので、この新品のマリンバンドについては、「頭の片隅」にある程度です。どうせすぐには使いません。思い出したように、「あの新品ちゃん、相手してやってなかったなあ」みたいにケースから取り出して、また、ご機嫌をうかがうといった感じです。

 こうした「つかず、はなれず」みたいな関係を、さて、いつまで続けるのか。後でも書きますが、何日とか、何週間とかということは、よく分かりません(このあたりの事情については次の(3)で書きます)。
あと、一連の「ちょろっと吹き」の合間に、時には強く吹いたり、ベンドをかけたりもします。楽器そのものを眺めて、コムの木部が浮いてくる様子もないし、「そろそろいいですかね」といった具合に、いつの間にか実演用に加えているといったところです。

 以上のようなやり方で私自身は慣らし吹きをしていますが、いまのところ、私のマリンバンドについては、木部の「浮き」はないか、あるいは無視できる程度で、実用上の支障はありません。

 「たかが1本のはもにかに、えらい悠長な話やないか?」というむきもあるかと思います。ライブ当日に突然楽器が壊れたとか、無くしたとか、忘れてきたということで楽器屋に買いに走るという場合は、ある種「非常事態」なので、上記のような慣らし吹きをしている余裕は、もとよりありません。
 
 また、私自身は、日々欠かさず練習していますが、毎晩のようにライブやセッションに出ているという「活動スタイル」ではありません。ですからすぐにリードが壊れて修理するとか、楽器そのものを更新する必要には迫られていません。ただ実演で使う楽器については、各キーとも常時2~3本は揃えているので、慣らし吹きをするのは、少し長い目で見て予備的に導入するため、「待機」させています。
 


※注1 見て何が分かる、というものでもありませんが、コムの仕切りが欠けていたり、カバープレートが定位置からズレていたり、カバープレートを止める釘(マリンバンドは計8本)が1本打ち忘れてあったりという個体も、たまにあります(製造元は、どんな検品をしているのでしょうか?)。はもにかも、ネットで買うと割安ですが、こんな事情もあるので、私は必ず現物を見て買います。いつも買う店で買わないときには、そのお店にあるマリンバンドの必要なキーの在庫を全部見せてもらいます。「どれもみんな同じですよ」というお店もありますが…

※注2 音だけは確認できるホーナー社純正のテスター「エグザミナ」(ふいごで空気を往復させる試奏機)を常備しているお店もありますが、チューニングは確認できても、身体から出た息ではないので、実際の音は分かりませんね。口に当てて試奏させてくれるお店もまれにあるようです。試奏後には「アルコールできれいに吹いている」とのことですが…



(3)コムが木製であるということ。


■数値化できない

 マリンバンドの慣らし吹きについて寄せられる質問の中に、「どれくらいやったらいいですか」という声があります。これに対して、1回何分とか、それを何回とか、何日続けるとかいうように、「数値化」して答えられないように思います。
 私自身は、慣らし吹きの頻度や時間について記録もしていません。私自身の限られた経験の範囲内ですが、慣らし吹きをしたと思っても、木部が浮いてくるものがあるかと思えば、事情で慣らし吹きをほとんどしていなくても、まるで浮いてこないものもあります。



激しく使っていても、ほぼ「浮き」のない個体


激しく吹いてもほぼ浮きのない例



 どうしても木部が浮いてくるマリンバンドはどうしているかというと、「こいつ、かなり浮いてきよるな」と思ったら実演では使わず、慣らし吹きもせず、しばらく「ほったらかし」にしておきます。ときには、そのマリンバンドを買ったことすら忘れてしまって、次の新品を導入したりします。また、実演上支障のない浮きなら、そのまま使います。なので、わが家には、壊れていないマリンバンドが同じキーで何本もあります。



放置して、「浮き」がほぼ無視できる程度になった個体(マリンバンド・デラックス)


無視できる程度になった浮き


 
■天然素材と人間

 なにしろ相手は木=天然素材だからです。ゆえに使われている木やその状態によって、個体差があるからです。そして、その楽器を使う「こちら」は、生身の人間だからです。ともあれ、慣らし吹きの加減は、はっきり言って、ユーザーであるハーピストが自分なりに試行錯誤することが必要だと思います。

 「このはもにか」を吹くのは「私」だし、「そのはもにか」を使いこなすのは「あなた」であって、私ではありません。人それぞれに吹き方も息の量も異なるわけですから。

 マリンバンドのコムに使われているのが、なんという種類の木なのか、私は知りませんが(ご存知の方がおられたら、ぜひ教えてください)が、木によっては、その樹齢は人間の寿命より長いこともあるでしょう。どだい、簡単には太刀打ちできない相手だと思ってつきあうほうが、マリンバンドと良い関係が築けるかも知れません。


■コムの各種素材

 19世紀に発明されたはもにかは、最初はコムはみんな木だったのでしょう。膨張・収縮がさけられないという、その意味では木製コムの「弱点」を補う形で、後に樹脂や金属製のものが登場してきたという経過でしょう。ですから樹脂製や金属製のものと同じ感覚では、マリンバンド・クラシックのような木製コムのはもにかに、そのまま通用するとは考えられません。

 この5~6年の間に、内外のメーカーが、丹精込めて開発した新しい10穴を世に送り出しています。木製系コムでも、ローズウッド(SUZUKIのFire Breath、Pure Harp)、国産メイプル(TOMBOのFolkBlues MarkⅡ)があり、SUZUKIのMANJIは木繊維合成樹脂入り。ホーナー社のマリンバンド・クロスオーバーは竹製(竹の寄せ木)ですね。

 ほかに、カスタム製作でコムが「石」とか、私自身も大阪の「十穴工房」製のマリンバンドの改造モデル(小西式)で木曽檜、桜材というのも使っています。樹脂製、金属製も含めて、21世紀のいま、プレイヤーにとっては楽器選択の幅が大きく広がっているのは、喜ぶべきことです(その分、「これから始めたい」という方は、どれを選べばいいのか、迷ってしまうこともあると思いますが)。

 で、どの機種が優れているかというのは難しい話です。それぞれに良さがあり、コムの材質や構造だけでなく、リード、カバープレートの材質や形状、組立方法、ネジのサイズなどなど、作り手が設計に込めた思いもあることでしょう。

 本質的にはどのメーカーのどの機種を使うか、あるいはどう併用するかは、奏者一人一人の好み次第と思います。どの機種を選ぶにしろ、それと一定期間(これも数値化できませんが)付き合ってみて初めて、相性も分かると思います。その歩みが、その奏者の「歴史」にもなっていくでしょう。
 
 本稿の趣旨は、「マリンバンド・クラシックが最高の10穴なので、それを使いましょう」というものではありません。私自身は、他の機種に比べてマリンバンド・クラシックとの付き合いが相対的に長く、その音やキレ味が好きなのと、なによりマリンバンド・クラシックに慣れているので、すぐに他のモデルに変えても、すぐには同じようには吹きこなせないという事情で、マリンバンド・クラシックをメーンに使っているということです。その上で「慣らし吹き」など、マリンバンドとの付き合い方も、どちらかというと楽しんでいる、といったところでしょうか。

 料理でいえば、「下ごしらえ」が必要な機種ですね。見方によっては、それは「不完全なもの」かも知れません。私自身はマリンバンドと付き合う中で、10穴はもにかという楽器のことや、自分の息(体の使い方)などについても、考えさせてもらってきました。10穴はもにかは単純ですが、同時に、デリケートな楽器です。なにしろ、音をつくるリードは、いたって繊細なもの。これを振動させるのに、そんなに力まなくてもええんやないか?と思ったものです。



マリンバンドのリード


マリンバンドのリード
 



(4)私とマリンバンド・クラシックとのつきあい


 クラシック(ハンドメイド)タイプのマリンバンドについて、木部の「浮き」や、特にその対策について、例えば市販で入手しやすい教則本には、系統的な言及が、皆無といっていいほどありません。これは私がはもにかを始めた当時から、いまにいたるまで、ずっと不思議に思っています。

 私が一貫して不勉強だったのかも知れませんが、あまりに常識的な事柄すぎるから説明がないのか、というと、そうでもなさそうです。マリンバンドの扱いが面倒で、他のメーカーや機種に変えた、という人も多いのかも知れません。マリンバンド・クラシックの愛用者は、口コミ的に情報を交換してきたのでしょうか。しかし、日ごろ、プロ・アマ含めていろんなハーピストと接点のない条件の人たちには、情報は簡単には届かないでしょう。

 ここでは、マリンバンド愛用者の一人として、これまでこの楽器とどう付き合ってきたかを振り返ってみます。


■なんやこれ~!!

 私が10穴はもにかを始めたのは1995年(※注3)。翌1996年は、ホーナー社がマリンバンドを生産し始めてから100周年ということで、記念のモデルや関連商品が出たものです。


100周年記念のブックレット


100周年 冊子



 ただ私は、ずっとマリンバンド・クラシックを使い続けてきたわけではなく、いろいろ“浮気”も重ねました。最初に手にしたのは、ホーナー社のブルースハープ=Blues Harp(商品名の)で、MSモデルのキーCでした(※注4)それ1本だけで1年くらい、教則本やビデオだけを頼りに独習を続けて、2本目にマリンバンドの「ハンドメイドタイプ」を買いました。

 当時は、ホーナー社の10穴の多くは、フルオートメーション生産のMSモデルに切り換わっていました。マリンバンドはMSモデルのほかに、「伝統的な製造方法」として、わざわざ「ハンドメイド」と銘打って売られていました。

 さて、その最初に買ったマリンバンドを普通に吹いていたら、あっという間に木が浮いてきました。声には出さなかったとはずですが、「なんやこれ~!!!!!」と思ったのであります。欠陥品ではないか?とさえ思いました。別の店でもう1本買いましたが、それもやっぱり木が浮いてきます。

 いったんマリンバンドのハンドメイドから離れて、ブルースハープMSやマリンバンドMSで練習しましたが、私は、はもにかを始めて2年ほどは、教室に通うでなし、周囲にはもにかについて質問したりできる人もおらず、その中でまるで上達しないというか、自分でも情けないような音しか出ていませんでした。

 「これはきっと楽器のせいに違いない」と、まあ生意気なことを考えて、ホーナー社のスペシャル20やプロハープ(いずれもMSモデル)、ゴールデンメロディー、トンボのメジャーボーイ、リー・オスカーモデル、スズキのプロマスターなど、コムがいろんな素材のモデルを渡り歩くように買っては吹いていましたが、身銭を切ってみて分かったことは、「自分が下手なのは、自分が下手やからや」という冷厳な事実でした(笑)。

 再びマリンバンドのハンドメイドにも取り組みましたが、やっぱり木が浮いてきます。ただ、いいもの(息漏れ)のないのに当たると、いい音、というか、自分にとって気持ちいい音なのです。

■マリンバンド残酷物語

 浮いた部分を彫刻刀で削ったりしましたが、生木が出てしまうので、舌にこすれると気色悪いものでした。さらに、この木というのは、どれくらい浮くものなのかと、水に漬けてみました。着けた直後は息漏れがなくなって、めちゃくちゃいい音が出ますが、見る見るうちにヌオオ~という感じで木が浮いてきました。それを数日放置しておいたら今度は木が引っ込みましたが、木部の塗装にはヒビが入り、収縮で息漏れだらけになり、楽器としてはダメになりました。このあたりのことは、以前に「マリンバンド残酷物語」という記事に書きました。

 
コムが浮いて彫刻刀で削ったもの


マリンバンド削った例



水に漬けてワヤになったもの


水に漬けてワヤになった例




 私は思い余って、ホーナー製品の輸入代理店であるモリダイラ楽器の大阪支社に電話を掛け、木の「浮き」について相談すると、「それは、木製のものを使う以上は、仕方ないですね。気になるようでしたら、樹脂製のものなどをお使いになっては」ということでした。

 私はいったん諦めて、マリンバンドのMSかブルースハープのMSをメーンに使うようになりました(※注5)。


■妹尾教室に通って

 1997年の正月明け、その妹尾さんのライブを初めて生で見ました。MCでホーナー製品の品質が低下しているとかで、「ホーナーのばかやろう!」と叫んではったのをいまも覚えています。その妹尾さんが同年9月から、京都でブルースハープトレーニングジム(教室、※注6)を開かれることになり、滅多にないチャンスだと、受講することにしました。

 ある日の教室で妹尾さんがトイレに行きはったときに、妹尾さんのハーモニカケースをこっそり開けて、マリンバンドを観察しました(別に、断って見せてもらってもよかったのですが・笑)。すると、プロの酷使にさらされている楽器のはずなのに、木部は全然浮いていないのです――この違いはなんだ??

 別の教室の日に、思い切って木部の「浮き」の問題について質問しました。そのときに妹尾さんの言葉で目を開かされました。

 「マリンバンドは『生楽器』や」

 ということです。台詞の細部は忘れてしまいましたが、マリンバンドのハンドメイド(クラシック)タイプはそのままでは使えず、慣らし吹きをして木部を安定させて初めて、「その人の息にあった楽器になる」ということでした。それ以来、妹尾さんのその言葉を指針に、マリンバンドと改めて付き合い直すことにしたのでした。

 マリンバンドはMSと並行生産されていたころ、つまり90年代後半のハンドメイドタイプは、リードプレートの端が唇や舌に当たると痛かったり、最初から息漏れがひどかったりする品が少なくなかったように思います。木部の「浮き」だけでなく、そうした事情も、いったんハンドメイドタイプから遠ざかっていた理由でした。

 なにしろホーナー社はドイツの企業です。製品に対する要望が反映するかどうかは、なんといっても最大の市場であるアメリカのユーザや、世界的に有名なプレイヤー次第だという話も聞いたことがあります。私のような日本の一アマチュアがブツブツ言っても始まりませんね(笑)。

 妹尾教室が終了して1999年か2000年だったと思いますが、堺のサムズレコードショップに行ったとき、マリンバンドが売っていて、「それ、めっちゃ、良うなったらしいで。KOTEZも言うとった」と店長さん。さっそく求めて口に当ててみたら、おお、まるで別物やないですか。不愉快な口当たりもありません。観察すると、穴の中の仕切りの木部も、湿気をなるべく防ぐということでしょうか、吸い口に近い部分には塗装が施されてあります。


仕切りの一部に塗装が施されている現行品


コムの塗装の様子


 このころホーナー社の10穴は、マリンバンドやスペシャル20はクラシックタイプに一本化、ブルースハープはMSといったふうに、現行のラインナップになったのでした(その後、マリンバンド・デラックスやマリンバンド・クロスオーバーが出るのですが)。私がマリンバンドのクラシックをメーンに使うようになったのは、このときからで、はもにかを始めて5年余が経過していました。

 ホーナー社がアメリカ市場を得て企業としての躍進する礎になったのが、マリンバンドだそうです(※注7)。同社には「老舗の暖簾」にかけて、クラシックタイプを生産し続けてほしいと願っていますが…。


わが家にある、マリンバンド100周年ポスター


100周年ポスター




※注3 1995年はちょうど、はもにかが日本に渡来して100周年ということで、各地で記念イベントやコンサートなどが行われていました。

※注4 当時、ブルースハープMSは1本2800円で、消費税はまだ3%だったので、税込み2884円でした。マリンバンドのハンドメイドも本体2800円。1996年4月から5%に増税されて税込み2940円となり、そのうちマリンバンドのハンドメイドだけ別立てで税込み3150円。それでも1万円で3本買えましたが、その後、さらに値上がりしていまの値段に…。

※注5 私がはもにかを始めたころのMSは、私が入手したものだけかも知れませんが、息漏れが多いなど、ひどいものが多かったのですが、後に改良されてだいぶ調子が良くなったと思います。

※注6 京都は南座向かい辺りのビルにあったライブハウス「ムーン」で、妹尾さんの「ブルースハープトレーニングジム」と、塩次伸二さんの「ブルースギタートレーニングジム」が1997年9月から開かれていました。ところがムーンは翌年1月に突然閉店になり、塩次ジムは別のライブハウス「陰陽(ネガポジ)」に、妹尾ジムは個人宅に移って継続。妹尾さんは「お前らに基礎を叩き込むまでは責任持つ!」と宣言し、1998年末まで続きました。

※注7 斎藤寿孝・妹尾みえ『ハーモニカの本』(春秋社 1999年・新装版第1刷)、29ページ。



(5)おわりに


 長々と書いてきました。いろいろ不十分な点や私自身の誤解もあったりするかも知れません。ご意見や「こういう方法もあるよ」などのアイデアがありましたら、ぜひお寄せください。私も引き続き勉強します。
 マリンバンドの慣らし吹きといい、また楽器の選択といい、それはそれで大事で面白く、重要なことだと思いますが、そのはもにかを使って、どんな演奏をするか、つまり演奏上の力量とは、まるで別の話です。こんな文章を書いている暇があるくらいなら、演奏の練習をしたほうがよさそうです(笑)。
 ただ、かかわる楽器について、いろいろ考えてみることは、決して無駄ではないと私は信じています。
 ではみなさん、これからもはもにかを吹き続けましょう。



※なお、本稿は、今後の自分自身の考えや各方面からのご意見があれば加筆していきたいと思います(第1版=2011年2月27日記)。



コメント
>Kazutakaさん

木が浮く、あるいは慣らし吹きの原理については、
記事本体では明記しませんでした。

本質的には木の乾燥が完全でないために、
浮いてくるのだと思いますが、
原理を文字で表す(法則の記述)するには力不足のため、
あえて避けて、私が採用している方法の、
直接的な叙述にとどめました(第2版以降をお楽しみに)。

はもにかだけでなく、いろんな楽器に注目するのは、
慣らし吹きにとどまらず、大事なことだと思います。

私は最近、尺八とはもにかについて、
あれこれ考えています。


【2011/03/03 21:08】 | こにし #- | [edit]
「慣らし吹き」をグーグルで検索すると、木製リコーダーやピッコロ、クラリネット用の木製のリード等に関するブログが多く引っかかりました。
木製の楽器はマリンバンドだけでなく、何らかの慣らしの方法が必要なのだと気付きました。

正直、なぜ吹き鳴らしをするとコームが飛び出なくなるのか、まだ原理がよくわからないのですが(ご存知ですか?)、他の楽器に関する扱いも参考にしてみたいと思います。
【2011/03/03 13:49】 | Kazutaka #- | [edit]
>平松さん

平松さんの教則本も拝読していますが、僭越ながら。

アメリカなどではウェブサイトなどでマリンバンドの扱いについて、
テキストはあるのかも知れませんが、私は不精でいちいちチェックしていませんで。

日本では、教則本以外で、はもにかについて系統的に書いた書物で入手しやすいものとしては、
記事中の「注」で触れた『ハーモニカの本』があるくらいかと思いますが、

『10穴の本』てなもの、平松さん、こしらえませんか?


【2011/02/27 21:08】 | こにし #- | [edit]
>Kazutakaさん

お読みいただき、ありがとうございます。

まずは「肩の荷」を降ろしましたが、
これからが出発かも知れません。

どうか、マリンバンドに限らず、はもにかを愛して付き合ってください。

【2011/02/27 21:01】 | こにし #- | [edit]
研究結果は元より、小西さんのハーモニカに対する姿勢や、
ハーモニカを愛する気持ちがヒシヒシと伝わって来ました。
ハーモニカをやる人は必ず目を通しておくべき文章に思いました。
僕のブログでも紹介させて頂きます。
因みに、マリンバンドの扱い方に関しては大変簡単ですが、僕の教則本にも触れています(笑)

【2011/02/27 20:31】 | 平松悟 #z1uogJ6Q | [edit]
すばらしい文章、本当にありがとうございます!
そこまで丁寧に扱っているんですね。
Classicの音の良さはMSを使えばこそわかります。
僕なりにやってみます!

まずは先週初めて買ったClassicの鳴らし吹きをやり直しだな。。。

【2011/02/27 19:23】 | Kazutaka #- | [edit]












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プロフィール

こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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