夏こそ、きもの旅 山陰なまけ旅(6)

 2010-09-02
「山陰なまけ旅」のしめくくりに、
今回の旅での、きものの「こしらえ」や、
旅行中の取り扱いのことを書いておきましょう。

船中


きものでの旅行については、すでに先達の皆さんが、
さまざまな工夫をなさっていることと思いますが、
私たちの場合ということで。

夏の旅の全日程をきもので過ごすのは2回目ですが、
少しずつ自分たちなりのやり方を模索しています。

(5)で書いた広瀬絣の工房の方が、

「え?ずっときもので来られたんですか?」

と驚いてはりましたが、
今回のように2泊3日くらいの日程だと、
きもの方が洋服よりかえって荷物も少なく、身軽かも知れません。

きもの自体も、気軽な「なまけ旅」ですので、
できるだけ簡略にしています。
なにより夏物も、麻や綿麻を基軸にすれば、
出先でも自分でざぶざぶ洗えて、乾きも早いですね。


(1)基本の拵え

家から出掛けて初日は、私は、

―きもの(小千谷縮) 
―袖なし半襦袢(身頃クレープ)
―綿角帯(旅のあいだ1本だけ)
―綿麻袴
―本麻足袋
―本麻ステテコ
―越中(綿麻)
―夏草履
―扇子、手拭い(1本のみ)


袖なし半襦袢は、甚平のように両腰で紐を結ぶ式。
もともと私は、普段から長襦袢のとき以外は腰紐は使わず、
きものを着るときも、腰紐なしで角帯一発です。


ちなみに妻は、

―きもの(小千谷縮)
―半襦袢
―夏物名古屋帯(旅行中これで通す)
―裾よけ(透け感のあるきもののときのみ)
―ステテコ
―下着適宜
―足袋
―草履
―扇子、手拭い

手荷物のうち、私が管理するのは
風呂敷(財布、カメラなど)と小ぶりキャリーバック1台(夫婦共用)。
妻は、夏用の籠1つ、あと日傘。


(2)着替え類

キャリーバックの中身は、道中の着替えで、

私は、きもの着替え1枚(近江上布)
   越中 予備1枚
   麻足袋 予備1足

妻は、きもの着替え2枚(綿麻、綿紅梅)
   半襦袢(半襟付け済み)2枚
   足袋 替え1枚
   下着類適宜

ほかに折りたたみハンガー2本、予備の風呂敷1枚。
着物類は夏物なので、かさばらず、
以上の着替え類その他、1台のキャスターに収納できました。



(3)旅行中の取り扱い

私は、2日目に近江上布に着替えて過ごしましたが、
同日宿泊先の松江の宿に2時半ごろチェックインしたので、
さっそく1日目に着た小千谷縮を洗って干したら夕方には乾燥。
これを寝押しして最終日に着用して帰阪しました。

毎日洗えば着替えもいらないわけですが、
ここはまあ、気分も変えたいので。

小千谷縮を洗って干すの図

小千谷干すの図


手拭い、袖なし半襦袢を洗って干すの図

手拭い・半襦袢干すの図


私は袖なし半襦袢、越中、麻足袋、手拭いは毎日洗って乾かしました。
越中もすぐ乾くので1本あればいいようなものですが、
干している間にも締めておきたいので、替えを持参。

妻は、日数分きものを着替えることで、帯1本で通しました。

「きもの1枚に帯3本」と言いますが、
夏の旅だと逆に「きもの3枚に帯1本」も「あり」でしょう。
帯は帯で結構かさばるものですし。

妻は、半襦袢は襟周りの乾き具合が不安だと、これも日数分持参。



宿に着いてから、きものの手入れをあれこれするのは、
面倒なようですが、これも旅の楽しみになります。


てなわけで、「夏こそ、きもの旅」と思ったりします。
あと、やっぱり袴は楽です。

足立美術館にて


                          ―――山陰なまけ旅、「完」。

コメント
>kadoyaさん

旅日記ごらんいただき、ありがとうございます。

松江は初めて訪ねました。
美しい街に、ゆるやかに時が流れているようで、
堀川めぐりで、きものを着た五体に吹き抜ける心地よさは最高でした。
夏以外の季節にも、また訪ねたいと思いました。

松江市内でふらりと入った骨董屋さんで、
地元で歌ってはるミュージシャンの方とかにもお会いしました。


福岡といえば、私、5年前の真冬に、
北九州市(小倉や八幡、戸畑など)に
一週間いたことがあります。

まだきもの暮らしを始める前でしたが、
現地の気候に、久留米絣の着心地がなるほど必要なのだと、
後になってふと納得がいったりしました。

【2010/09/20 21:15】 | こにし #- | [edit]
こんばんは。mixyの着物コミュで見かけてはじめてブログを拝見させていただきました。
私は松江出身なのでとても懐かしく感じました。
城下町に着物はやはりしっくりきますね。
そういう私はまだ松江を着物で散策したことがありませんが・・・。

今は福岡在住で時々、着物でフラッと出かけています。
今度里帰りしたときはぜひ着物で松江を歩きたいと思いました。

素敵な旅日記、ありがとうございました。
【2010/09/20 19:46】 | kadoya #- | [edit]
>こなつさん

はじめまして。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。

襦袢、こだわりのあるむきには、
半襦袢でも袖ありになさるかも知れませんが、
袖なしを着始めるとやめられません
透ける場合などの見た目は「気合」で辻褄を合わせます(笑。

妻は既製の半襦袢の袖を取ってしまって、
晒し木綿の身頃だけ生かして、
生地屋さんで買ってきた麻の布を縫い付けて工夫しています。
襟は麻か、そうでなければ手拭いを半分に切ってつけています。
下半身は透けないきもののときは、夏場はステテコ1丁です。

みんな、きものが当たり前だった時代、とくに日常普段のきものは、
暑いときは暑いように、
寒いときは寒いように着ていたんだろうと思います。

【2010/09/03 07:58】 | こにし #- | [edit]
こんにちは!いつも楽しみに拝見しています。
ご夫婦の会話のご様子も楽しみなのですが今回はお二人のご旅行、しかもご夫婦で着物なんて憧れです。

袖なしの襦袢、男性はやっぱり「アリ」なんですね。
何かで読んだのですがお芝居だと女性も襟付きで袖なしの襦袢に絽や紗を着ている、とだけれど、街中でそれ、出来ないよなー・・・出来たら涼しいだろうなあと思っていたのですが・・・。

奥様の着物生活もいつも少し垣間見れるので参考にしております。
これからも素敵なご夫婦着物を見せてください。

【2010/09/02 22:53】 | こなつ #- | [edit]












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プロフィール

こにし すすむ

Author:こにし すすむ


京都・西陣生まれ。大阪の「勤め人はもにか吹き」です。

木綿を中心に、普段のきもの暮らしを楽しんでいます。

▼2005
FIH JAPAN第25回コンテストブルース部門1位
▼2006~
デュオ「こにしんぼ」などで神出鬼没。「出前はもにか」などで活動中

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