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3冊目の『きもの自在』
2014-06-10
こないだの日曜日、仕事で西成区に行った折に、天下茶屋にある「天牛堺書店」に立ち寄ると、ちょうど「330円均一(税別)」の日。
天牛堺さんではそのつど、「○○円均一」で売り出してはりますが、
「330円均一」あたりが、一番掘り出しものが多いように思うのは、気のせいか。
で、求めたのが、故・鶴見和子さんの『きもの自在』(晶文社)

同書を買うのは、3冊目です。
1冊目は書店で定価で求める。
気前のよい、うちの奥様が誰かさんに(忘れた)貸してしまったのを事後に知り、
奥「貸しましたけど」
私「え・・・」
私は、揃えたきもの本は、自分がきものについて考えてきたことを、
ふと立ち止まって、すぐに参照して考えを固めるために手元においているのでありまして、
私「貸すときは、『あげた』と思わないとあきまへんで」
で、1冊目の『きもの自在』は手放し、
某古書店で求めたものを、わが家に追加しました。
今回で新たに求めて、在庫。
もし、「読んでみたい」という方には、差し上げます。
現代において、「きもの」という言葉で語られていることは、
多くの場合、「女子のきもの」についてです。
「女子」が「きもの」について語っている場合、
「男のきもの」は女子が自ら着ることはないだけに、
語りようのない世界であるのは致し方ないところ。
しかし、「女子のきもの」は「きものの世界」のすべてではありません。
当節、ここがあまりにも抜け落ちている。
(きもの女子に比べ、きもの男子がはるかに少ない、
というのは理由にならない)
鶴見さんの『きもの自在』も、ごご自身の「きもの暮らし」に即したものですが、
狭い意味での「女子のきもの話」にとどまっていないのは、
鶴見さんが、「きもの」「きものを着ること」の根っこを展開されているから。
普遍性の境地、です。
それゆえ、私にとっても、座右の書です。
なんだかんだといって「商品情報」的な「きもの本」があふれていますが、
鶴見さんに続く、「きもの本」がもっと出ないかしらん。
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奥様、きもの本に登場
寺内順子「明日もやっぱりきものを着よう」
2013-09-10
私ども夫婦のきもの仲間にして、「居酒屋こにし」のご常連、寺内順子さんがこのたび、きもの本を出版しました。

不肖・私も写真撮影、裏方その他でお手伝いした本。
寺内さんは1年365日、大阪府内はもとより、
全国各地を飛び回ってはりまして、
「働くきもの」「動くきもの」「学ぶきもの」の体現者。
そんな寺内さんならではの視点での「きもののススメ」です。
アマゾンでも予約・購入できます→コチラ
花柳章太郎「きもの」
2013-04-30
大阪・天満橋の古書店「花月書房」で、往年の新派の名女形・花柳章太郎の著作『きもの』を求める。

この3年、ずっと探し求めていた本ですが、
出会えるときはあっけなく出会えるものです。
箱がないこともあってか、値400円。即買。
1941年(昭和16年)発行。
当時、何部出たのでしょうか(ご存知の方がおられましたら、ご教示ください)
箱はありませんが、美本。
戦時中の空襲でも焼けることなく、
私の手許にやってきました。
男を上げる「着物」読本
2012-11-06
『PRESIDENT×七緒 男を上げる「着物」読本』を求めました。
「ひとつ、きものでも着てみよう」と思い立った男性が対象のムック本。
私自身は自分の「きもの暮らし」の方針や組み立ては確立しているので、
こうした本を買って読むのは、
「当世、きもの(男女問わず)が、どんな切り口で取り扱われているか」
というのを考えるためです。
表紙と巻頭の特集に登場しているのは、ミュージシャンの山崎まさよし氏。
ひところ、「まさやんが吹いているので」ということで、
10穴はもにかを始める人がけっこういたようですが、
いまは、どうなんでしょうか。
山崎氏、「きものでギターが弾けるかなあ」みたいなことを語ってはりますが、
だいじょうぶです。タスキがありまんがな。
帰宅途中の電車でざっと全部読む。
きものの「畳み方講座」で、袴の畳み方が出ていますが、
このムック本全体を通して袴のつけ方は一切出てきません。
不思議な編集方針ですね。