師匠のことば
2009-06-25
自他ともに認める、日本のブルースハーモニカの第一人者、妹尾隆一郎さんが満60歳を迎えられ、昨秋の交通事故の怪我完治ということで、
誕生月のこの6月、全国各地で「還暦&復活ライブツアー」が続いています。
今週は大阪の2カ所でライブがあります。
私は教則本やビデオを頼りに2年ほど独学の後、
1997年9月から1998年末まで、
京都の「妹尾隆一郎ブルースハープトレーニングジム」に通いました。
1999年1月に、「それぞれの到達点を音源に残す」といういことで、
生徒全員がカラオケのバンド演奏を使って、
教室の課題曲だった「妹尾版Juke」をレコーディングしました。
私はその音源を、FIH・JAPANコンテストのテープ審査に応募したら、
「予選通過」ということになり、5月に本選で東京・吉祥寺に出かけました。
このあたりのことは数年前にも書きましたが、
当時、私は、ようやくブルースセッションにぼちぼち出ていた頃。
そもそもマイクの使い方やアンプの設定方法も知らなかったことを、
(レコーディング時は妹尾さんが設定してくれていました)
コンテストのリハーサルで初めて認識して、愕然としたというありさまでした。
本番での演奏もお話にならない代物で、
このときの「予選通過・出場」というのは、文句なしに「まぐれ」でした。
コンテストが終わって6月だったか、7月か、
京都・三条木屋町上ルの「RAG」で、妹尾さんの50歳を祝うライブがあり、
私を含め教室の卒業生数名が、
妹尾さんと一緒に演奏するコーナーもありました。
妹尾さんと会うのは、コンテスト当日以来だったので、
私は恐る恐る、「吉祥寺での僕の演奏はどうだったでしょうか」と、
妹尾さんに質問したのでした。
妹尾さんは、「う〜ん」と唸って、
「そやな〜、小西の音は、だらしないな」
吉祥寺での演奏は自分自身で、
「箸にも棒にもかからん」と自覚してはおりましたが、
何か技術面で具体的なアドバイスをもらえるのでは?
と甘い期待を抱いていただけに、
いきなり平手打ちのビンタをくらったというか、
全身から血の気が引くような感じでした。
そのときの感覚はいまも覚えています。
やっとの思いで私は、
「『だらしない音』というのは、どんなことでしょうか」
と問うたのですが、妹尾さんは、
「まあ、それは極意というか、口では説明できん」
そんな殺生な……(笑)
それからちょうど10年経ちました。
私はずっと、その「だらしない」について考えてきました。
「だらしない」から脱することができたかどうか…、
まだまだ「だらしない」有様です。
一つだけ、いまになって感じることがあります。
「口では説明できん」という真意は、
「他人に聞くようなことやない」
「言われて分からん者に、何を言うても仕方ない」
ということかなと。
あいかわらず、「不肖の弟子」の私です。
妹尾隆一郎「還暦&復活ツアー」
■6月26日(金) 谷町6丁目「Page One」
http://www10.ocn.ne.jp/~page-one/
■6月27日(土) 塚本「Howlin' Bar」
http://www.howlinbar.com/
1997年9月から1998年末まで、
京都の「妹尾隆一郎ブルースハープトレーニングジム」に通いました。
1999年1月に、「それぞれの到達点を音源に残す」といういことで、
生徒全員がカラオケのバンド演奏を使って、
教室の課題曲だった「妹尾版Juke」をレコーディングしました。
私はその音源を、FIH・JAPANコンテストのテープ審査に応募したら、
「予選通過」ということになり、5月に本選で東京・吉祥寺に出かけました。
このあたりのことは数年前にも書きましたが、
当時、私は、ようやくブルースセッションにぼちぼち出ていた頃。
そもそもマイクの使い方やアンプの設定方法も知らなかったことを、
(レコーディング時は妹尾さんが設定してくれていました)
コンテストのリハーサルで初めて認識して、愕然としたというありさまでした。
本番での演奏もお話にならない代物で、
このときの「予選通過・出場」というのは、文句なしに「まぐれ」でした。
コンテストが終わって6月だったか、7月か、
京都・三条木屋町上ルの「RAG」で、妹尾さんの50歳を祝うライブがあり、
私を含め教室の卒業生数名が、
妹尾さんと一緒に演奏するコーナーもありました。
妹尾さんと会うのは、コンテスト当日以来だったので、
私は恐る恐る、「吉祥寺での僕の演奏はどうだったでしょうか」と、
妹尾さんに質問したのでした。
妹尾さんは、「う〜ん」と唸って、
「そやな〜、小西の音は、だらしないな」
吉祥寺での演奏は自分自身で、
「箸にも棒にもかからん」と自覚してはおりましたが、
何か技術面で具体的なアドバイスをもらえるのでは?
と甘い期待を抱いていただけに、
いきなり平手打ちのビンタをくらったというか、
全身から血の気が引くような感じでした。
そのときの感覚はいまも覚えています。
やっとの思いで私は、
「『だらしない音』というのは、どんなことでしょうか」
と問うたのですが、妹尾さんは、
「まあ、それは極意というか、口では説明できん」
そんな殺生な……(笑)
それからちょうど10年経ちました。
私はずっと、その「だらしない」について考えてきました。
「だらしない」から脱することができたかどうか…、
まだまだ「だらしない」有様です。
一つだけ、いまになって感じることがあります。
「口では説明できん」という真意は、
「他人に聞くようなことやない」
「言われて分からん者に、何を言うても仕方ない」
ということかなと。
あいかわらず、「不肖の弟子」の私です。
妹尾隆一郎「還暦&復活ツアー」
■6月26日(金) 谷町6丁目「Page One」
http://www10.ocn.ne.jp/~page-one/
■6月27日(土) 塚本「Howlin' Bar」
http://www.howlinbar.com/
